
家相(かそう)とは、住宅の方位や間取り、家の形などをもとに、その家に住む人の運勢や健康、家庭の繁栄に吉凶があると考える、日本に古くから伝わる住まいの見方のことです。
もともとは中国の風水思想が日本に伝わり、平安時代以降に日本独自の解釈を加えて発展したとされています。
家相では、建物の向き、玄関や水回りの位置、家の中央部の使い方、建物の形の凹凸などに吉凶があるとされ、とくに「鬼門(北東)」「裏鬼門(南西)」は不吉な方位として忌避されています。
- 方位(八方位)
東西南北とその間の方位に、それぞれ吉凶の意味があるとされています。
例)
- 鬼門(北東)は忌み嫌われる
- 裏鬼門(南西)も不吉とされる
- 東や南は「発展・繁栄」の象徴で吉 - 間取りの吉凶
部屋の位置や用途によって、良い・悪いとされています。
例)
- 鬼門に玄関やトイレを置かない
- 北側に水回り(浴室・台所)を置くと冷えてよくない
- 家の中心に階段やトイレを置かない - 家の形
家の外形も重要とされています。
例)
- 「凸凹の少ない四角形」が理想
- 欠けや張り出しは、家族の健康や人間関係に影響するとされる
